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胃の粘膜組織の名称と構造

胃粘膜(ガストリック粘膜)とは

胃の内壁を覆う組織は「胃粘膜」と呼ばれ、胃内容物と筋層の間に保護バリアを形成する複雑な細胞ネットワークです。胃粘膜はそれぞれ異なる機能を持つ複数の層から構成されています。

1. 上皮細胞層

最内側に位置する上皮細胞層は、胃酸や消化酵素が胃壁深部へ浸透するのを防ぐ緊密なバリアです。また、粘液を分泌し、胃粘膜を物理的に保護します。

2. 固有層(ラミナ・プロプリア)

上皮層のすぐ下にある結合組織層で、血管や免疫細胞が豊富に存在し、栄養供給や感染防御、組織修復に寄与します。

3. 粘膜筋層(ムスキュラリス・ムコーサ)

固有層の下に薄く走る平滑筋層で、胃内容物の局所的な混合や粘膜の微細な動きを調整します。

4. 粘膜下層

粘膜筋層の下に位置する比較的厚い結合組織層です。大きな血管、神経線維、リンパ節が走り、上皮層への栄養供給や老廃物の除去経路となります。

5. 筋層(ムスキュラリス・プロプリア)

最外層で、複数の平滑筋層から構成されます。蠕動(ぜんどう)運動を生み出し、食物と消化液を混合し、胃から小腸へと送り出す役割を担います。

これらの層が協調して働くことで、胃は強酸性の環境下でも消化を行い、粘膜の障害(炎症や潰瘍)が起きると消化不良や不快感が生じます。

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