甲状腺転移性がんの治療法
概要
毎年約3万7千人が甲状腺転移性疾患(甲状腺がん)と診断されています(メイヨークリニック)。甲状腺は体重、血圧、心拍数の調整に関わるホルモンを分泌します。転移性がんはリンパ節へ転移しやすく、肺や骨など他臓器にも広がります。
外科的治療
- がんが局所に留まっている場合は、甲状腺の一部切除(部分甲状腺切除)を行います。
- 広範囲に浸潤している場合は全摘(全甲状腺摘出)を実施します。
- リンパ節に転移が認められた場合は、リンパ節郭清も同時に行い、再発リスクを低減します。
- 肺や骨への転移が確認された場合は、外科的切除だけでなく、追加の治療が必要です。
薬物・放射線療法
- 化学療法:抗がん剤を全身投与し、増殖中のがん細胞を死滅させます。
- 外部放射線療法:がんが多い部位に高エネルギー放射線を照射し、局所的に腫瘍を縮小させます。
- 放射性ヨード療法(RAI):甲状腺組織と転移巣に集積する放射性ヨードを投与し、残存がん細胞を破壊します。
- 甲状腺ホルモン抑制療法:外来性甲状腺ホルモンを投与し、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を抑えることで、がん細胞の増殖を防ぎます。
最新動向
近年、画像診断技術の向上により、甲状腺内の微小がんが早期に発見されるケースが増えています。現在、新しい分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤の研究が進められており、将来的に転移性甲状腺がんの根治が期待されています。
