大人のADDとADHDの違いとは
診断のポイント
米国国立精神衛生研究所(NIMH)によれば、成人のADD/ADHDを診断する際に医師が注目する主な症状は次の3つです。
- 主に不注意型(ADD)
- 主に多動性・衝動性型(ADHD)
- 不注意+多動性・衝動性の混合型(ADHD)
後者2つはADHDに分類され、前者がADDに相当します。
特徴
主に不注意型(ADD)の成人は、集中力が続かず、単調な作業にすぐ飽き、指示を理解・実行するのが遅いと感じることがあります。一方、ADHD(多動性・衝動性型)では、じっと座っていられない、話し続けて相手の話を遮る、場面にそぐわない発言をするなど、衝動的な行動が目立ちます。
留意点
ADHDストラテジーズのジェリー・ロジャーズ医師は、成人が「純粋な」ADDまたはADHDと診断されるケースは極めて稀で、症状は3つの領域が交差することが多いと指摘しています。たとえ多動性が見られなくても、診断名は「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」という総称で扱われます。
専門家の見解
NIMHの専門家は、主に不注意型(ADD)は診断が見逃されやすいと述べています。なぜなら、静かで集中できていない様子は、目立つ多動性の症状と比べて目立ちにくいためです。
治療と対策
不注意型、過活動型、混合型それぞれに対する治療は基本的に共通しています。アンフェタミン系の刺激薬は3つの症状すべてに有効とされています。加えて、行動療法などのカウンセリングは、主な問題領域に応じて内容が変わります。多動性・衝動性型や混合型の方は衝動制御スキルの習得が、主に不注意型(ADD)の方は集中力向上のための具体的な対処法が中心となります。
