自然療法で取り組む ADHD
注意欠陥・多動性障害(ADHD)は主に子どもの頃に発症し、衝動的な行動や注意力の低下、じっと座っていられないなどの症状がみられます。薬物療法もありますが、薬の使用に抵抗を感じる保護者は、自然なアプローチでの改善を求めることが増えています。本稿では、栄養管理、心理カウンセリング、ホメオパシーの3つの自然療法について解説します。
栄養管理
食事は ADHD の自然治療で最初に検討すべきポイントです。加工食品に含まれる保存料や合成化学物質が、集中力の低下や脳・神経系へのアレルギー反応を引き起こす可能性が指摘されています。ベンジャミン・ファイングールド博士が提唱した「ファイングールド・ダイエット」では、加工食品を除去し、魚やビタミン豊富な野菜から得られる lean protein、抗酸化物質、ビタミンB 群を積極的に摂取します。また、食物アレルギーの検査を行うことも推奨されます。
心理カウンセリング
ADHD に特化した心理士やカウンセラーの支援も有効です。カウンセリングでは、家庭環境や学習障害など、注意散漫や多動性の根本原因を探ります。さらに、保護者には子どものしつけや動機付けの具体的な方法を、子どもには自己管理や集中力が低下したときの伝え方を指導します。これにより、家庭内・学校でのコミュニケーションが円滑になり、症状のコントロールがしやすくなります。
ホメオパシー療法
ホメオパシーは、病原となる物質を極めて微量に用いて体の免疫を刺激するという考え方です。ADHD の改善を目指す際に使用されることがある成分には、バリトラ、カーボニカ、リコポディウム、ストラモニウム、タランチュラ・ヒスプなどがあります。米国国立補完代替医療センター(NCCIH)は、ホメオパシーの有効性を裏付ける十分なエビデンスはまだ少ないとしていますが、信奉者は根強く存在します。施術は必ずホメオパシーの専門家、もしくは医師の指導の下で行う必要があります。
自然療法は薬物治療と併用したり、単独で取り組んだりすることが可能です。ただし、個々の子どもの状態は異なるため、医師や専門家と相談しながら最適なプランを立てることが重要です。
