ADHDに効果的な理学療法ガイド

米国疾病予防管理センター(CDC)によると、2006年時点で5歳から17歳の子ども約450万人が注意欠陥・多動性障害(ADHD)と診断されています。主な症状は集中力の低下、注意散漫、行動制御の困難、過活動です。薬物療法が一般的ですが、身体を使った理学療法でも症状緩和が期待できます。以下に、薬に頼らない代替アプローチを紹介します。

感覚統合療法(Sensory Intervention Therapy)

  • 子どもを感覚統合トレーニングに参加させます。テンプル大学の研究では、感覚統合療法を受けたADHD児は落ち着きのなさや衝動性、過活動が有意に改善されたと報告されています。深部圧迫(加重ベストなど)や激しい運動が主な手法で、個々のニーズに合わせて調整されます。Moya Kinnealey博士によれば、感覚統合療法を受けた子どもは教室の騒音の中でも集中しやすく、家庭活動にも積極的に参加できるようになるといいます。

ヨガとADHD

  • ヨガクラスへの参加を検討しましょう。2004年のJournal of Attention Disordersに掲載されたPauline Jensen氏の研究では、ヨガがADHD児の集中力と心身の規律を向上させると示されています。さらに、Nicole Goldstein博士が2016年に行った研究でも、前屈など呼吸を深めるポーズが集中力向上に効果的であることが確認されています。

インタラクティブメトロノーム療法(Interactive Metronome Therapy)

  • リズム感とタイミングスキルの向上を目指すプログラムです。子どもはヘッドホンで一定間隔のビープ音を聞き、手拍子や足踏みで応答します。Stephen Beyer博士は、リズム感が注意力に影響を与える可能性があると指摘しています。ただし、米国理学療法協会(APTA)に認定はされているものの、他の主要な専門団体からの公式な支持はなく、効果は議論の余地があります。

視覚療法(Vision Therapy)

  • 眼と脳の協調を訓練し、情報処理と反応速度を高めます。視覚・感覚運動の障害はADHD児の約70%に見られ、目の疲れや頭痛、ぼやけた視界が読書や注意力を阻害します。視覚療法は、検眼士がコンピュータゲームやボール、バランスボード、メトロノームなどを用いて視覚保持力を鍛えるプログラムです。

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