ストラテラ(アトモキセチン)とは?
ストラテラ(一般名:アトモキセチン)は、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療に用いられる処方薬です。主成分は選択的ノルエピネフリン再取り込み阻害薬で、刺激薬とは異なり、抗うつ薬に近い作用機序を持ちます。
効果が現れるまでの期間
ストラテラは作用機序が異なるため、刺激薬に比べて効果が出るまでに時間がかかります。症状の改善が見られるまで、通常3〜4週間程度要します。服用は1日1回または2回が可能で、1回服用の方が利便性が高いですが、2回に分けると胃腸系の副作用が軽減されることがあります。
作用機序(機能)
ノルエピネフリンの再取り込みを阻害し、脳内のノルエピネフリン濃度を上昇させます。これにより注意力や集中力が改善されると考えられていますが、正確なメカニズムは未解明です。脳に直接作用するため、副作用の多くは中枢神経系の変化に起因します。
主な副作用(影響)
刺激薬とは異なる副作用が報告されています。代表的なものは、イライラ感、めまい、眠気、吐き気、嘔吐、腹痛、咳、口の乾き、かゆみ、勃起障害、性欲減退などです。子どもでは体重減少や成長遅延が稀に見られます。
使用上の留意点(考慮事項)
ストラテラは向精神薬の管理薬ではないため、処方箋の再調剤が可能です。依存性や乱用のリスクが低い点はメリットですが、効果発現が遅く、一般的に刺激薬よりも効果が劣ることがあります。
注意喚起(警告)
SSRI系抗うつ薬に近い作用を持つため、特に子どもにおいて自殺念慮や自殺行動のリスクが増加することがあります。使用中は精神状態を注意深く観察し、異常が認められた場合は速やかに医師に報告してください。リスクは特にうつ症状を有する子どもで高く、服用開始後数か月が最も危険な期間です。
