コンクリート粉塵に対するアレルギー反応

コンクリートは、一般にポートランドセメントと呼ばれる乾燥セメントと水を混ぜて作ります。袋から乾燥セメントを注ぎ出すと粉塵が発生し、その粉塵には皮膚を刺激しやけや赤みを起こす六価クロムが含まれます。セメントの取扱いや粉塵の吸入による即時の危険に加え、長期的にはアレルギー反応が起こることがあります。

六価クロム

六価クロムは皮膚に有害な毒性を持ち、米国国立労働安全衛生研究所(NIOSH)により潜在的な職業性発がん性物質に指定されています。肺がんリスクの増加に加え、米国疾病予防管理センター(CDC)は職業性喘息、鼻粘膜刺激、呼吸器刺激、鼻血などの健康影響を報告しています。ウェット状態のセメントでのリスクは高くなりますが、乾燥した粉塵でも作業者や周囲の人に有害です。

皮膚アレルギー

六価クロムやクロム自体に対するアレルギーが皮膚に現れ、発疹や潰瘍を引き起こします。コンクリート粉塵への曝露は時間をかけて蓄積し、数年は症状が出ないこともありますが、ある時点で急にアレルギーが発症します。一度発症すると、反応を引き起こす粉塵の量は徐々に減少し、最終的には微量でも症状が出るようになります。この状態は生涯続き、セメントやコンクリートの作業は不可能になります。

職業性喘息

六価クロムは職業性喘息と呼ばれるアレルギーを引き起こします。症状は呼吸困難や喘鳴(ぜんめい)で、乾燥したセメント粉塵への長期曝露が原因です。まず鼻や口、肺が刺激され、次第に呼吸がしにくくなり咳が出ます。一般的な喘息に似ていますが、原因は粉塵です。

予防策

  • アルカリ耐性の手袋と長袖の作業服、長ズボンを着用し、袖は手袋の上まで伸ばし、ズボンはブーツの中に入れる。
  • 防水ブーツで湿ったセメントとの接触を防止する。
  • 側面シールド付きの安全ゴーグルで目に粉塵が入らないようにする。
  • 乾燥セメントの袋や砕けたコンクリートからの粉塵に対しては呼吸保護具を使用する。
  • 作業エリアの換気を十分に行う。

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