猫アレルギーの薬と対策方法
猫のアレルギーは比較的一般的です。猫のフケは、猫の皮膚と自らの舐めによる乾燥唾液が混ざったもので、主なアレルゲンです。薬に頼る前に、去勢していないオス猫はメスや去勢オスに比べ、はるかに強いアレルゲンを放出することを知っておきましょう。また、寝室に猫を入れない、頻繁に掃除機やほうきで掃除する、猫用のクリーニングワイプを使うなどの対策でも症状が軽減することがあります。
ロイコトリエン受容体拮抗薬
ロイコトリエン受容体拮抗薬は医師の処方が必要です。代表的な薬はシングレア(Singulair)などで、タブレット型です。免疫系の特定の化学物質の作用をブロックし、猫のフケによるアレルギー反応を防ぎます。副作用として頭痛や、まれに腹痛、めまい、歯痛、咳などが報告されています。
免疫療法(アレルギーショット)
免疫療法は「アレルギーショット」とも呼ばれ、特定のアレルゲンに対して体を慣らす方法です。患者は週に1〜2回、少量の猫フケ由来タンパク質を注射で投与されます。投与量は3〜6か月かけて徐々に増やし、効果を維持するために数年にわたって月1回のメンテナンスショットが必要になることがあります。通常の薬が効果を示さない場合に用いられます。
抗ヒスタミン薬
抗ヒスタミン薬は猫フケアレルギーの治療で最も一般的です。免疫系のヒスタミンの働きを抑えることで、くしゃみ・鼻水・かゆみを和らげます。市販の代表例はクラリチン(Claritin)、ジルテック(Zyrtec)、ベナドリル(Benadryl)です。処方薬にはアレグラ(フェキソフェナジン)、クラリネックス(デスロラタジン)、鼻スプレーのアステリン(アゼラスチン)などがあります。子どもから大人まで使用できる製剤があります。
ステロイド系鼻スプレー
市販のステロイド系鼻スプレーはナゾネックス(Nasonex)やフロネーズ(Flonase)などがあります。鼻粘膜の炎症を抑え、かゆみや鼻づまりを軽減します。経口ステロイドに比べて副作用リスクが低く、安全に使用できます。
去痰薬(鼻詰まり対策)
鼻詰まりが主な症状の場合、去痰薬が有効です。鼻粘膜の血管を収縮させて腫れを抑え、呼吸を楽にします。ただし、高血圧や心臓病のある人は血圧上昇のリスクがあるため注意が必要です。また、前立腺肥大の男性にも影響することがあります。抗ヒスタミン薬と併用した製品もあるので、購入時は成分と適応を確認してください。
まとめ
猫アレルギーの対策は、環境整備と適切な薬物療法の組み合わせが重要です。症状や体質に合わせて医師と相談し、最適な治療法を選びましょう。
