慢性・季節性アレルギー性鼻炎の全体像

アレルギー性鼻炎は、空気中のアレルゲンに対して免疫が過剰に反応し、鼻や目に症状が出る疾患です。米国メリーランド大学医学センターの調査によると、米国人口の約5人に1人がこの病気を抱えているとされています。症状は通年続く「多年性」と、特定の季節に悪化する「季節性(花粉症)」に大別されます。

原因

免疫システムが無害な空気中の物質(花粉、カビ、ダニ、ペットのフケなど)を危険と誤認し、ヒスタミンなどの化学物質を放出します。この反応が鼻や目の炎症を引き起こし、アレルギー症状となります。家族にアレルギー歴がある人は、発症リスクが高くなります(メイヨークリニック)。

主な症状

風邪に似た症状が現れますが、特徴的なのは以下です。

  • 鼻汁は薄く水っぽい
  • 鼻づまり・くしゃみ・咳
  • 目のかゆみ・涙目
  • 喉の痛み、倦怠感、頭痛
  • 目の下のくまやむくみ

風邪では黄痰や発熱が見られることがありますが、アレルギー性鼻炎ではこれらは通常ありません。

治療法

症状の軽減には以下の薬が一般的です。

  • 経口または点鼻ステロイド
  • 抗ヒスタミン薬
  • 去痰薬(デコンジェスタント)
  • クロモリンスナトリウム点鼻薬、ロイコトリエン拮抗薬、点鼻アトロピンなど
  • 生理食塩水による鼻洗浄、抗ヒスタミン点眼薬・デコンジェスタント点眼薬

症状が重い場合は、アレルゲン免疫療法(アレルギーショット)も検討されます(メイヨークリニック)。

予後と経過

子どもは成長とともに感受性が低下し、症状が改善することがありますが、多くの患者は長期間にわたり症状が続きます(米国国立医学図書館)。

併存症・注意点

アレルギー性鼻炎の患者は、以下の疾患を併発しやすいです。

  • 喘息、湿疹(アトピー性皮膚炎)
  • 鼻づまりが続くことで副鼻腔炎のリスク増大
  • 子どもは中耳炎を起こしやすい

使用上の注意

薬剤は必ずラベルを確認し、指示通りに使用してください。高血圧や前立腺肥大がある場合は、医師の許可なく経口デコンジェスタントを使用しないでください。点鼻スプレーは3日以上連続で使用すると、逆に鼻づまりが悪化することがあります。

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