はちみつアレルギーとその対処法
はちみつに関するアレルギーやその対策については、はちみつ自体に対するアレルギーと、はちみつを利用した季節性アレルギーの緩和という二つの側面があります。市販のはちみつは加工・殺菌されており、花粉の含有量は極めて少ないため、花粉アレルギーを持つ人が症状を起こす可能性はほとんどありません。一方、生はちみつはごく稀にアレルギー反応を引き起こすことがありますが、最も重要なのは1歳未満の乳児に生はちみつを与えると、ボツリヌス菌による乳児ボツリヌス症の危険があることです。
はちみつアレルギー
市販のはちみつは加工・加熱処理され、他の糖類が混入しているため、花粉の量はごく微量です。そのため、花粉アレルギーの人が市販はちみつで症状が出ることはほぼありません。生はちみつ(瓶詰めや巣箱から直接取ったもの)は多少花粉が多くなるものの、アレルギー反応が起きるケースは極めて稀です。むしろ、1歳未満の子どもが生はちみつを摂取すると、未熟な免疫系ではボツリヌス菌の芽胞を排除できず、重篤な中毒を引き起こす危険があります。
地元の生はちみつと花粉症対策
「地元の生はちみつを少量摂取すれば花粉症が治る」という説があります。これは、地元の花粉を含むはちみつを体内に取り込むことで、免疫が花粉に慣れ、症状が軽減するとする考え方です。しかし、実際の花粉症で症状を引き起こす花粉は軽くて風に乗りやすいもので、ミツバチが花粉として採取するのは重く粘着性があるため、はちみつに含まれる花粉と症状を引き起こす花粉はほとんど同じではありません。したがって、はちみつが花粉症を根本的に治すという科学的根拠はありません。ただし、多くの人が症状の改善を感じていることから、毎日小さじ1杯程度を試すこと自体は大きなリスクではありません。
注意点
はちみつが花粉症を治すという証拠はありませんが、利用する際は以下の点に留意してください。
- 1歳以下の乳児に生はちみつは絶対に与えないこと。ボツリヌス菌の芽胞が致命的です。
- はちみつを治療目的で試す場合は、最初は小さじ1/4以下の極少量から始め、周囲に救急対応できる人がいる環境で行うこと。
- 少量で副作用がなければ1週間続け、徐々に量を増やす方法を取りますが、呼吸困難などの症状が出たら直ちに医療機関を受診してください。
- 糖尿病の方は血糖値上昇のリスクがあるため、はちみつの摂取は控えるべきです。
以上の点を踏まえて、はちみつの利用は安全性を第一に考え、適切な量と対象者を守ることが重要です。
