ニッケルアレルギーとチタン
歴史
Leeds Dental InstituteのGerry RahillyとMayday HospitalのN. Priceが『Nickel Allergy and Orthodontics』という論文で報告したところによると、ニッケルへのアレルギー反応が初めて報告されたのは19世紀末のニッケルめっき業界の労働者でした。1925年にニッケルやニッケルを含む合金(例:ニッケルチタン合金)へのアレルギーが医学的な疾患として認められるようになりました。
ニッケルとチタン
RahillyとPriceによれば、ニッケル‑チタン合金はニッケル含有量が50%を超えることがあり、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。一方、ニッケルを含まない純チタンはアレルギー予防策として有効とされています。
アレルギー反応のメカニズム
ニッケルは抗原として働き、IV型過敏症(遅延型過敏反応)を引き起こします。初回接触で免疫がニッケルに対する抗体を産生し、症状は出にくいですが、再度接触すると顕著な皮膚症状が現れます。
症状
ニッケルアレルギーは接触皮膚炎の一種で、赤み、腫れ、かさぶたや水疱、浸出性の潰瘍、激しい痒み、乾燥・ひび割れなどが典型的です(Astma‑Og Allergiforbundetの情報)。
診断
皮膚科医は患者の既往歴を詳しく聞き取り、5%ニッケル硫酸塩を軟膏に混ぜたパッチテストを実施してアレルギーの有無を確認します。
治療と対策
症状が出た部位に保湿クリームを塗り、医師処方のステロイド外用剤を使用します。ニッケル、ニッケル‑チタン、その他ニッケル合金を含む製品は使用しないことが最も重要です。どうしても避けられない場合は、金メッキや純チタン製品への置き換えを検討してください。
