ラテックスアレルギーの症状と注意点
ラテックスとは
ラテックスは、ヘベア(ゴムの木)から採取される天然ゴムです。樹皮のカンビウム層内に乳白色の液体が蓄えられており、採取時には木を傷めないよう慎重に樹液を抽出します。
即時反応と遅延反応
ラテックスアレルギーの症状は、感作度合いにより即時に現れる場合と、接触後数時間から36時間以内に現れる遅延型の場合があります。即時反応は呼吸器系に重篤な影響を及ぼすことがあり、生命に関わる危険があります。一方、遅延反応は皮膚のかゆみや発疹など比較的軽度です。
皮膚症状(接触皮膚炎)
ラテックスに含まれるタンパク質が皮膚に触れると、蕁麻疹やかゆみを伴う水疱ができることがあります。特にゴム工場の作業員、清掃員、コスメティシャン、医療従事者など、ラテックス手袋を頻繁に使用する人に多く見られます。症状はステロイド軟膏で緩和でき、ラテックス製品の使用を避けることが重要です。
呼吸器症状
ラテックス手袋の内側に付着したコーンスターチは、ラテックスタンパク質を吸着しやすく、粉塵として空気中に漂います。これを吸い込むと、鼻水やくしゃみ、咳、喘鳴、さらにはアレルギー性喘息を引き起こすことがあります。
アナフィラキシーショック
重度の感作を持つ人は、ラテックスに触れると血圧低下、脈拍減少、めまい、失神といったアナフィラキシーショックを起こす危険があります。気道が狭くなると呼吸困難に陥り、緊急の医療処置が必要です。
