真菌性副鼻腔炎の症状と診断・治療
真菌性副鼻腔炎は、アレルギー性、侵襲性、慢性の3タイプに分かれます。いずれも細菌性副鼻腔炎と似た症状を示すため、正確な診断が重要です。特に侵襲性や慢性のケースは骨破壊や致命的な合併症を引き起こすことがあるため、早期発見と適切な治療が求められます。
定義
副鼻腔炎は副鼻腔の粘膜が炎症を起こす状態です。ウイルス性、細菌性、そして比較的稀な真菌性があります。真菌性副鼻腔炎は環境中に広く存在するカビが原因で、症状は細菌性とほぼ同様です。
一般的な症状
- 濃い黄色や緑色の粘液、鼻閉感
- 喉の痛み、口臭、倦怠感、嗅覚低下
- 後鼻漏、耳の圧迫感、歯痛
- 頭痛が最も頻繁に報告される症状
- 発熱、顔面腫脹、痛みの増強は細菌性・真菌性副鼻腔炎で特に顕著
真菌性副鼻腔炎の種類
- アレルギー性真菌性副鼻腔炎
- 侵襲性真菌性副鼻腔炎
- 慢性真菌性副鼻腔炎
侵襲性真菌性副鼻腔炎
最も稀で重篤なタイプです。カビが急速に増殖し、粘膜だけでなく骨組織まで侵食します。免疫力が低下している(糖尿病や化学療法中など)患者に多く見られ、死亡率が高いのが特徴です。
慢性真菌性副鼻腔炎
侵襲性に比べて増殖は遅いものの、同様に骨や粘膜を破壊します。多くは免疫機能が正常な患者に発症し、診察時にカビの胞子や壊死組織が確認できます。
アレルギー性真菌性副鼻腔炎
カビが鼻腔内でアレルギー反応を引き起こし、粘膜の腫脹と鼻閉をもたらします。鼻ポリープや副鼻腔ポリープが同時に認められ、慢性的な炎症が鼻・副鼻腔の通路を塞ぎます。
診断と治療
風邪と似た症状でも、持続期間が長い場合は副鼻腔炎が疑われます。医師は症状と鼻腔・粘膜の視診で診断し、必要に応じてCTスキャンで詳細を確認します。鼻分泌物の培養や血液検査(嚢胞性線維症のチェック)で原因菌を特定し、組織生検で真菌の有無を確定します。
治療は外科的除去と抗真菌薬、抗炎症薬の併用が基本です。特に侵襲性・慢性型は感染が鼻や副鼻腔を超えて広がる恐れがあるため、迅速かつ積極的な治療が必要です。適切に管理しないと致命的な結果につながることがあります。
