認知症の母を介護する私の取り組みとセルフケア戦略

デビッド・ホーショウは、母親の主治医から「薬の管理ができず、認知症の初期症状が見られる」との電話を受け、衝撃を受けました。

唯一の生存子として、デビッドは母親の介護を任されました。彼は、同年代のベビーブーマー世代が親の高齢化に直面している現実の一員です。

CDC(2020年)の調査によると、ベビーブーマーの4人に1人が介護者で、半数以上が2年以上介護を続け、4分の1が週20時間以上を費やしています。デビッドはその両方に該当し、母親と同居して4年以上が経ちます。

同調査は、介護者が自分の健康を後回しにしがちであることも示しています。

以下では、デビッドが介護と自己管理をどのように両立させているかを紹介します。

母の介護のために転居

医師からの電話を受け、デビッドと妻のダーリンは数週間かけて選択肢を検討しました。結局、南カリフォルニアから母親が住むワシントン州キツァップ半島へ引っ越すことに決めました。

「1,200マイル離れた場所では何もできない」 デビッドは言います。「30年のビジネス経験と空の巣生活を経て、変化が必要だった」

引っ越しから18か月後、母親が浴槽で転倒し、糖尿病の薬を飲み忘れたことで血糖が急上昇する緊急事態が発生。近所の人が救出し、病院へ搬送されました。

デビッドとダーリンは急いで駆けつけ、母親は虚弱で混乱状態、点滴で水分バランスを整える必要がありました。短期間のリハビリの後、本格的な介護が始まりました。

長年溜まっていた不要家具や新聞、期限切れの缶詰などを片付けました。これは2019年の認知症患者に見られる「蓄積行動」の研究結果と一致します。

保険の手続きでも問題が発生。看護師の記入ミスで介護施設の保険が却下され、1日500ドルの施設費用を自費で約2万ドル支払うことになりました。

家が整理された後、母親は自宅に戻りました。デビッドとダーリンは毎日の薬の管理、食事の準備を担当し、夕方はインホームヘルパーを雇ってインスリンの使用と付き添いを任せました。これにより、未払いの税金やクレジットカードの借金整理といった緊急課題に取り組む時間が確保できました。

母親はIRSに対し数万ドルの未納税金があり、クレジットカードは上限に達していました。書類作成と交渉を重ね、返済プランを設定し、現在も継続中です。

日常生活の変革

食事管理も重要でした。入院前は甘いフルーツヨーグルトが冷蔵庫に常備され、血糖値が頻繁に上昇していました。デビッドは低炭水化物の全粒食品中心の食事に切り替え、気分と認知機能の改善が見られました。

2021年のレビューでは、ケトジェニックダイエットが認知症患者の認知機能に好影響を与える小規模研究が報告されています。母親の主治医は、食事変更後に夜間インスリン投与量が13単位から5単位に減少したと確認しました。

また、空腹時に果物をこっそり食べることを防ぐため、食事スケジュールを事前に設定し、甘いものは手の届かない場所に保管しています。

自分自身の健康を優先する

介護はデビッドの生活を大きく変えましたが、母親との関係が深まるなど予期せぬ喜びももたらしました。彼が実践しているセルフケアのポイントは以下の通りです。

食事は一緒に

同時に食事を作ることで調理時間を短縮し、介護者自身も栄養バランスの良い食事を摂りやすくなります。

十分な睡眠を確保

2016年のレビューでは、介護者の約76%が睡眠不足に悩んでおり、うつや疲労、不安と関連しています。デビッドは医師に相談し、ベビーモニターや交代制の夜勤、昼寝などで睡眠の質を高めることを勧めています。

身体を動かす

晴れた日は母親が介護ヘルパーと散歩し、デビッドはZoomヨガやマウンテンバイク、YMCAでのトレーニングで運動を補っています。2021年のレビューでは、介護対象者と一緒に運動することで心理的・身体的健康が向上すると報告されています。

地域とのつながりを持つ

デビッドは子どものマウンテンバイクチームのコーチを務め、不動産ビジネスも継続しています。これにより孤立を防ぎ、目的意識を保っています。

可能なときは休暇を取る

余裕があれば、一時的にインホームヘルパーを雇ったり、近くの家族に頼んだりして、夫婦でリフレッシュできる時間を確保します。

趣味を続ける

ガーデニング、ヨガ、バイクは自己同一性を保ち、時には介護対象者と共有できる余暇活動です。

責任を分担する

パートナーのダーリンや地域の支援者がいることで負担が軽減されます。デビッドは早めに友人・家族・専門サービスに相談し、燃え尽き症候群を防ぐことを強調しています。

専門家の支援を求める

セラピストや介護者サポートグループは、感情的な緩和や実践的なアドバイス、リソースへの橋渡しを提供します。

介護は大きな責任ですが、上手に対処すれば介護者も被介護者も共に豊かな生活を送れます。デビッドのように、役割を通じて思いがけない人生の充実感を得る人は少なくありません。

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