アルツハイマー病の治療アプローチ
薬物療法
アルツハイマー病の進行を抑えるために、主にコリンエステラーゼ阻害薬とNMDA受容体拮抗薬が処方されます。代表的な薬剤は以下の通りです。
- コリンエステラーゼ阻害薬:ドネペジル(商品名アリセプト)、リバスチグミン(エクセロン)、ガランタミン(ラザジン)など。アセチルコリンの分解を抑え、記憶力や日常生活動作の維持を助けますが、食欲不振、吐き気、嘔吐などの副作用が出ることがあります。
- NMDA受容体拮抗薬:メマンチン(商品名ナメンダ)。中等度から重度の患者に用いられ、グルタミン酸の過剰刺激を抑制して認知機能の低下を遅らせます。ただし、頭痛やめまい、混乱が起こることがあります。
薬は医師の指示通りに毎日継続して服用し、服薬管理はピルケースなどで整理すると安心です。
サプリメント
いくつかのサプリメントは認知機能の低下を遅らせる可能性がありますが、効果は研究により賛否があります。
- ビタミンE:抗酸化作用により脳細胞の酸化ストレスを軽減すると考えられていますが、臨床で使用される用量は医師の管理下でのみ安全です。
- オメガ‑3脂肪酸:心血管疾患リスクの低減と同様に、炎症抑制や神経細胞膜の保護により認知機能低下リスクを下げる可能性があります。
サプリを取り入れる際は、必ず主治医に相談し、薬との相互作用に注意してください。
ハーブ・植物エキス
- イチョウ葉エキス(Ginkgo biloba):抗酸化・抗炎症作用と神経伝達物質の調整効果が期待されますが、米国での臨床試験では認知症改善効果は明確に示されていません。
- ホスパニンA:シモツケモドキから抽出され、コリンエステラーゼ阻害薬と似た作用を示し、軽度のアルツハイマー患者で有望な結果が報告されています。
ハーブやサプリを併用する場合、処方薬と相互作用して重篤な副作用を引き起こすことがあります。必ず医師に使用中のハーブ・サプリを伝えましょう。
