アルツハイマー病と認知症の違いとは?

はじめに

多くの人がアルツハイマー病と認知症の違いに戸惑っています。認知症はさまざまな病気や状態で現れる症状の総称であり、病名ではありません。アルツハイマー病は進行性の脳疾患で、認知症の最も一般的な原因です。

誤解されやすい点

アルツハイマー病と認知症は同じ意味で使われがちですが、実際は異なります。認知症を抱えていてもアルツハイマー病であるとは限りませんが、アルツハイマー病の患者は必ず認知症を伴います。医療従事者が「認知症」という言葉を使うと、患者や家族にとって不安が和らぐことがあります。

認知症とは

認知症は病気ではなく、記憶力・判断力・言語能力などの認知機能が著しく低下し、日常生活に支障をきたす症状の集合です。主な症状は記憶喪失、性格や気分の変化、混乱、問題解決能力の低下などです。認知症は薬剤の副作用や栄養不良、感染症、ホルモンバランスの乱れなどでも起こり得ます。

アルツハイマー病とは

アルツハイマー病は脳細胞が徐々に破壊される疾患で、記憶や学習、コミュニケーション、自己管理能力が段階的に失われます。多くは60歳以降に症状が現れますが、加齢そのものが原因ではありません。まず新しい記憶を保存する海馬領域が障害され、徐々に脳全体へと広がります。病気の進行は個人差があり、3年から20年続くことがあります。原因はまだ完全には解明されていません。

認知症の転帰

認知症の原因の多くは可逆的です。うつ病、ビタミンB12欠乏、薬物相互作用、栄養不良、感染症、甲状腺やホルモンの異常などが挙げられます。高血圧、うつ、睡眠障害、関節炎、糖尿病などの治療薬も認知症様症状を引き起こすことがあります。一方、不可逆的な認知症もあり、アルツハイマー病はその代表的な疾患です。

アルツハイマー病の転帰

アルツハイマー病による脳の進行性損傷は不可逆で、現在のところ根本的な治療法はありません。症状の進行を遅らせる薬物療法はありますが、病気が末期に至ると脳は広範囲に萎縮し、最終的に死亡に至ります。

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