脳動脈瘤のコイル塞栓術
脳動脈瘤は、脳内の動脈が局所的に膨らんだ状態で、血液がたまりやすくなります。破裂すると、血液が脳実質やくも膜下腔に流れ込み、重篤な出血を引き起こします。
血管内コイル塞栓術(Endovascular Coiling)
血管内コイル塞栓術は、細いワイヤー(コイル)を動脈瘤内に挿入し、糸玉のように巻き上げて血流を遮断する治療法です。これにより、破裂リスクを低減します。
透視画像(Fluoroscopic Imaging)
頭蓋骨を開く代わりに、リアルタイムのX線透視(フルオロスコピー)を用いて動脈瘤の位置と形状を確認し、精密に治療部位へアプローチします。
プラチナコイル(Platinum Coil)
コイル素材にはプラチナが使用されます。プラチナはX線で鮮明に映り、柔軟性が高く、コイルが絡まったり破損したりしにくい特徴があります。
手術手順(Getting There)
外科医は大腿動脈からカテーテルを挿入し、血管を通じてプラチナコイルを動脈瘤まで送り込みます。コイルを膨らませて動脈瘤内を埋め、血流を遮断します。
臨床試験(Trials)
国際くも膜下出血動脈瘤試験(International Subarachnoid Aneurysm Trial)は、長期的な治療成績でコイル塞栓術がクリッピングより有意に優れる(22.6%の差)ことが示されたため、クリッピング群の継続は中止されました。
