鉄欠乏性貧血と悪性貧血(ビタミンB12欠乏性貧血)の違いは?

鉄欠乏性貧血とは

鉄欠乏性貧血は、ヘモグロビンの生成に必要な鉄分が不足することで起こる最も一般的な貧血です。ヘモグロビンは赤血球が酸素を運搬するたんぱく質です。

主な原因

  • 鉄分摂取不足:赤身肉、鶏肉、魚介類など鉄分が豊富な食品を十分に取らない食生活。
  • 鉄の吸収障害:セリアック病、クローン病、潰瘍性大腸炎などの腸疾患。
  • 出血:月経過多、分娩、胃腸出血や消化性潰瘍などの慢性的な出血。

悪性貧血(ビタミンB12欠乏性貧血)とは

悪性貧血はビタミンB12が不足することで赤血球が正常に作られなくなる貧血です。ビタミンB12は肉、魚、鶏肉、乳製品などの動物性食品に含まれます。主に胃の壁細胞が産生する内因子が自己免疫反応で破壊され、ビタミンB12の吸収が妨げられることが原因です。稀に遺伝性疾患やクローン病・セリアック病でも起こります。

共通する症状

  • 疲労感・倦怠感
  • 体力低下
  • 息切れ
  • 顔色の蒼白
  • 頭痛
  • めまい・立ちくらみ
  • 手足の冷感
  • 爪が割れやすい
  • 舌炎(舌が痛む)
  • 集中力低下・記憶力障害

主な違い

鉄欠乏性貧血は徐々に症状が進行するのに対し、悪性貧血は比較的急激に症状が現れます。また、血液検査での指標も異なります。鉄欠乏性貧血では血清鉄値が低下し、フェリチンも減少します。一方、悪性貧血では血中ホモシステインとメチルマロン酸が上昇します。

治療法の違い

鉄欠乏性貧血は鉄剤(経口または静脈)で補充し、食事での鉄分摂取を改善します。悪性貧血はビタミンB12を定期的に注射(または高用量経口)して補います。

神経性食欲不振症(拒食症) - 関連記事