神経性食欲不振(拒食症)に伴う主な身体症状
拒食症(神経性食欲不振)は深刻な栄養不足を引き起こし、様々な身体的症状が現れます。以下に主な症状とそのメカニズムをまとめました。
栄養失調(マラnutrition)
食事摂取が極端に減少することで、体が必要とする栄養素が不足します。栄養失調は次のような合併症を引き起こすことがあります。
- 骨密度低下(骨粗鬆症・骨減少症)
- 貧血
- 筋力低下・筋肉の萎縮
- 慢性的な疲労感
- 便秘
- 脱水
- 腎機能障害
- 肝機能障害
- 心臓疾患(心筋萎縮、心不全)
- 脳機能障害(集中力低下、認知機能低下)
- 生殖機能障害(不妊、月経異常)
低体重
体格指数(BMI)が18.5未満になると、低体重と診断されます。低体重は栄養失調の直接的な指標であり、上記の合併症リスクを高めます。
無月経(アメノーレ)
体重と栄養状態の低下により、エストロゲン産生が抑制され、月経が停止します。患者の50〜90%で見られ、骨密度低下をさらに悪化させます。
低体温
体脂肪が減少し、代謝が低下するため、体温が正常範囲(36.5℃前後)を下回ります。約40%の患者が低体温を経験し、寒さに対する耐性が低下します。
徐脈(ブラディカード)
心拍数が1分間に60回未満になる状態です。低体重と栄養不足が心筋のエネルギー供給を減少させ、徐脈を引き起こします。約30%の患者で確認されています。
低血圧
血圧が正常範囲より低くなる状態で、めまいや失神を伴うことがあります。低血圧は約20%の患者に見られ、血液循環の低下が原因です。
ラヌーゴ(細毛)
体が熱を保持しようと、皮膚に柔らかい産毛(ラヌーゴ)が生えます。約50%の患者で観察され、栄養不良のサインとして重要です。
これらの症状は相互に関連し、早期の診断と適切な治療が不可欠です。
