拒食症の後に便秘が起きる理由とは?

拒食症(アノレキシア)から回復した後に便秘に悩む人は少なくありません。その背景には、体の代謝や水分バランス、消化器官の状態など、さまざまな要因が関係しています。

代謝の低下

食事制限により体は飢餓モードに入り、基礎代謝が低下します。代謝が遅くなると、消化酵素の分泌も減少し、食べ物の分解がスムーズに進まなくなるため、便が硬くなりやすくなります。

脱水症状

拒食症では十分な水分摂取ができないことが多く、体内が脱水状態になります。水分が不足すると便が乾燥し、排便が困難になります。

電解質バランスの乱れ

ミネラル(ナトリウム、カリウム、マグネシウムなど)のバランスが崩れると、腸の蠕動運動や筋肉の収縮が正常に働かず、便秘を引き起こすことがあります。

消化管の損傷

長期間の食事制限により、腸粘膜の栄養供給が不足し、粘膜が弱くなることがあります。その結果、腸の機能が低下し、便通が悪くなることがあります。

服用している薬剤

拒食症の治療や合併症の管理のために使用される一部の薬は、便秘を副作用として引き起こすことがあります。

心理的要因

ストレスや不安、うつ状態などの心理的な問題も、腸の働きを抑制し、便秘を悪化させることがあります。

便秘が続く場合は、基礎疾患の有無を確認するために医師の診察を受けることが重要です。医師は以下のような対策を提案することがあります。

  • 水分摂取量を増やす
  • 食物繊維を豊富に含むバランスの取れた食事を心がける
  • 適度な運動を取り入れる
  • 市販の緩下剤を使用する(医師の指示に従って)
  • バイオフィードバックやリラクゼーション法などの心理的アプローチを試す

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