馬と触れ合う療法のメリット

馬療法(エクイナ・セラピー)は、馬との交流(乗馬や手入れ)を通じて、精神的・身体的・社会的課題の改善を目指す治療法です。1950年代にデンマークのリズ・ハーテルがポリオからのリハビリに乗馬を用い、1952年ヘルシンキオリンピックで銀メダルを獲得したことがきっかけとなり、1970年に北米障害者乗馬協会が設立され、指導者認定や施設認定が行われています。

身体的な効果

  • 脳損傷や疾患に起因する身体障害(脳性麻痺、筋ジストロフィー、脊髄・脳損傷、脳卒中、切断など)に対し、バランス感覚、筋緊張、運動協調性が向上します。
  • 乗馬は歩行に似た骨盤・肩甲骨の独立した動きを伴うため、歩行訓練の補助として有効です。

心理的な効果

  • 生きた動物とのポジティブな交流は、自己肯定感や自信、全体的な幸福感の向上につながります。
  • 馬の世話を通じて他者のニーズを認識し対応することで、孤独感が軽減されます。
  • 馬に対して主張的かつ的確にコミュニケーションを取る経験は、相互信頼を築き、心理的障壁の克服を助けます。

社会的な効果

  • 馬との関係構築を通じて、尊敬・責任感・思いやりといった社会的スキルが養われ、他者との交流が円滑になります。
  • ギャングメンバーや社会的に孤立した人々のリハビリにも活用され、注意欠陥障害や自閉症の子どもたちの集中力向上にも寄与します。

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