自閉症のためのABA活用法

ABA(応用行動分析)とは

ABAは自閉症の子どもに対して体系的に指導を行う行動療法です。離散試行(Discrete Trial)はABAの一部であり、同義語ではありません。ABAの原則は、離散試行だけでなく、ピボタル応答トレーニング(PRT)や自然環境トレーニング(NET)にも応用されています。

準備するもの

  • 子どもへの報酬(おやつや好きな玩具)
  • 具体的な目標と目的
  • データ記録用の方法(チェックリストやノート)

実施手順

  1. プログラムがABAベースか確認:体系的で行動に基づき、動機付けがあり、様々な環境で適用できるかをチェックリストで確認し、他の指導者や保護者が再現できるようにします。
  2. 目標と目的を設定:観測可能で測定しやすい行動に分解し、段階的に達成できる小さなステップにします。
  3. タスクを細分化:例として食事の練習では、まず「テーブルに座る」ことを習得させ、指示は「座って」と具体的に出します。
  4. 客観的に反応を記録:正答・誤答・無反応を感情を交えずに記録し、連続して2回誤答・無反応が出た場合は適切なプロンプトを与えて、プロンプトの有無も記録します。
  5. 正しい反応を即時に報酬:おやつや好きな玩具など具体的な報酬で即座に強化し、スキルがマスターされるまで一貫して提供します。
  6. 整理された学習環境を整える:余計なものは排除し、報酬は見えない場所に用意しておき、子どもの注意は目標に向けます。
  7. 否定的な行動は無視:叩く・投げるといった安全上問題のある行動を除き、誤答や不適切な行動にはほとんど反応せず、期待される行動を示すことに集中します。
  8. 進捗を評価:正答率が80~100%に達したらそのステップはマスターとみなします。基準は個別に設定します。
  9. 他の環境へ一般化:習得したステップを別の場所や状況でも実践させ、常に正しい反応を促し、ABAの原則に沿って報酬します。
  10. プロンプトと報酬を徐々に減少:子どもが安定して正答できるようになったら、徐々に支援を減らし、最終的に自立した行動が取れるようにします。

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