境界自閉症(ASD)の主な症状と特徴

自閉症は血液検査やMRIで診断できる特定の疾患ではありません。自閉症スペクトラム障害(ASD)を特徴付ける様々な症状があります。境界自閉症と診断されるには、これらの症状が多数見られるものの、頻度や重症度が完全な診断基準に達していない必要があります。境界自閉症の症状には、社会性、身体の使い方、適応・転換能力、言語、その他の感覚・発達に関する問題が含まれます。診断は発達スクリーニング、子どもの直接観察、保護者や介護者からの聞き取りによって行われます。

社会的スキル

  • 境界自閉症の子どもは、対人関係での困難を抱えることが多いです。非常に内向的で恐れやすく、他の子どもよりも感情が激しく出やすいことがあります。目を合わせることが苦手で、社交的な場面を避けがちです。そのため、無礼に見えることもありますが、実際には社会的な状況に対処するのが難しいだけです。共感力が低く、自分の感情すら正確に把握できないことがあります。

身体的な行動

  • 繰り返しの手の動きや、頭を床や壁にぶつけるなどの自己刺激行動が見られることがあります。また、揺れたり回転したりする動作が頻繁に見られ、つま先立ちで歩く子どももいます。これらの行動は、視覚情報の歪みを補正しようとする試みと考えられ、発達的眼科医の支援で改善が期待できます。

適応力・転換の困難さ

  • 活動間の切り替えが極端に苦手で、服を着替えるだけでも大きなストレスを感じることがあります。変化全般に対する耐性が低く、集中している最中に中断されると耐えられなくなることが多いです。

言語

  • 言語発達が遅れることが一般的で、言葉がほとんど出ない、あるいは全く話さない子どももいます。一方で、奇妙な音を出したり、過剰に話し続けて会話のバランスを崩すこともあります。聞く力や適切な応答が難しい場合もあります。

その他の感覚・発達の問題

  • 光や音、特定の色、匂い、質感に対して過敏に反応したり、逆に鈍感であることがあります。身体協調性が平均以下であることも見られます。単独の症状だけでは境界自閉症と診断できませんが、2歳から10歳までに複数の症状が重なる場合は、医療・視覚・教育・心理の専門チームによる評価が必要です。

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