自閉症児の刺激活動
自閉症の子どもは自分だけの世界に閉じこもっているように見えることが多く、親にとって大きなフラストレーションの原因となります。しかし、様々な刺激活動を取り入れることで、子どもが周囲の世界と関わりやすくなることが期待できます。単調な活動は症状を悪化させることがあるため、活動内容を変えることが重要です。
感覚刺激
感覚刺激は筋肉や神経を通じて行われます。身体を動かすあらゆる活動が感覚刺激となりますが、統合機能の障害を補う形で行うと特に効果的です。自閉症の子どもは高次脳機能が「オフ」になっているように見えることがあります。感覚刺激が不足すると、落ち着きのなさやイライラ、錯乱、不安といった自閉症特有の症状が現れやすくなります。
感覚刺激を促す活動例としては、床での遊びや子どもが自ら積極的に体を動かすゲームがあります。刺激をゲーム要素に組み込むことで、子どもが楽しく取り組めます。
聴覚トレーニング
聴覚トレーニングは、重要な感覚の感受性を高めたり鈍感にしたりすることを目的とします。適切な刺激に注意を向け、反応できるようになることで、子どもの集中力が向上します。代表的な手法として、ベラード法とトマティス法があります。ベラード法は約10〜12日間、トマティス法は6〜12か月にわたって実施されます。
トレーニングはヘッドホンを装着した装置で行い、音楽の中から高低の周波数をランダムに抽出してヘッドホンに送ります。子どもは特定の音を聴き分ける練習を通じて、選択的注意力と認知機能を刺激されます。
自己刺激行動
感覚刺激や聴覚トレーニングと同様に、自己刺激行動は子どもが様々な精神機能を使って行動することを促します。ここで重要なのは、正しいタスクを実行した際に報酬(トークンなど)を与えることで、子どもが自主的に行動する動機付けを高めることです。
