呼吸性アシドーシスと代謝性アシドーシスの違い

概要

アシドーシスは血液中に酸が過剰に蓄積する状態です。大きく分けて呼吸性アシドーシス代謝性アシドーシスの2種類があり、原因・症状・治療法が異なります。

原因の違い

  • 呼吸性アシドーシス:肺が二酸化炭素(CO₂)を十分に排出できないことが原因です。肺気腫、慢性気管支炎、重度の肺炎、肺水腫、喘息、筋肉・神経疾患、呼吸抑制薬の使用などが挙げられます。
  • 代謝性アシドーシス:体内で酸性物質が過剰に生成される、または酸の排泄が障害されることが原因です。メタノールやエチレングリコール(不凍液)中毒、大量のアスピリン摂取、代謝異常、ショック、糖尿病性ケトアシドーシス、腎機能障害などが含まれます。

主な症状

  • 呼吸性アシドーシス:倦怠感、眠気、呼吸困難、意識混濁が見られます。
  • 代謝性アシドーシス:呼吸が速くなる(クスマウル呼吸)、混乱、倦怠感、ショック、重症の場合は死亡に至ることがあります。

診断方法

血液のpH測定が基本です。pHが低下していることを確認し、さらに血液ガス分析や電解質測定で原因を特定します。

治療の基本

まずは根本原因の除去・治療が必要です。重症例では点滴による体液補正や、重度の代謝性アシドーシスの場合は静脈内炭酸水素塩の投与が行われます。

まとめ

呼吸性と代謝性のアシドーシスは、原因と症状が大きく異なりますが、いずれも迅速な診断と適切な治療が重要です。医師は血液検査を通じて正確に区別し、原因に応じた対策を講じます。

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