鎌状赤血球症における白血球尿の有病率
鎌状赤血球症(SCD)とは
遺伝子変異により正常ヘモグロビンの代わりにヘモグロビンSが産生されると、赤血球は円形や円盤形から鎌形(三日月形)に変形します。形が変わるだけでなく、柔軟性を失い壊れやすくなり、細い血管を詰まらせます。この血管閉塞が繰り返されることで血管壁が損傷します。
腎臓合併症
腎臓は微細な血管が多数走る臓器で、血液中の老廃物を濾過して尿に排出します。SCDではこれらの微小血管が詰まり、破裂や漏れが起こります。その結果、尿中にタンパク質、ブドウ糖、赤血球、白血球が検出される腎不全が生じます。
白血球尿(Leukocyturia)
白血球尿は尿中に白血球が混在する状態です。尿路感染症や結石、尿路刺激でも見られますが、SCD患者では腎臓の血管障害が原因で起こります。白血球尿の有無は腎障害の進行度を把握する重要な指標となります。
有病率
現在、SCD患者における白血球尿の正確な有病率を示す統計は不足しています。適切に治療・管理されている患者は症状が軽微ですが、管理が不十分な場合はほぼ全員が腎障害を伴い白血球尿が認められる可能性があります。
予防・対策
SCD本人はもちろん、遺伝子保因者でも定期的な医療フォローが推奨されます。早期の診断と適切な治療により腎臓や他臓器の損傷を防ぎ、合併症を最小限に抑えて長寿命を実現できます。
