鉄過剰症の兆候
概要
血液中の鉄が過剰になる状態は「鉄過剰症」と呼ばれ、放置すると関節炎や肝障害、重度の倦怠感、心疾患など深刻な合併症を引き起こす危険があります。最も一般的な形はヘモクロマトーシスで、遺伝性の一次型と、貧血やアルコール依存症など他の疾患が原因となる二次型があります。早期に兆候を把握し、適切な検査と治療を受けることが重要です。
主な初期症状
関節痛
国立消化器病情報センターによれば、鉄過剰症の最も一般的な症状は関節痛です。ただし関節痛は関節炎など他の疾患でも見られるため、血液検査で鉄濃度を確認することが推奨されます。
倦怠感(疲労感)
極度の疲労感も早期症状の一つです。原因が多岐にわたるため診断が難しいことがありますが、原因不明の倦怠感が続く場合は血液検査で鉄過剰を調べることがあります。
腹部痛
CDC(米国疾病予防管理センター)によると、腹部痛も鉄過剰症の初期症状に含まれます。胃や腸の痛みが続く場合は検査が必要です。
体重減少
食欲は正常でも急激な体重減少が見られることがあります。過度の体重減少は鉄過剰が原因である可能性があります。
脱力感
鉄が過剰になると極度の脱力感が生じます。逆に脱力感は貧血でも起こるため、血液検査で鉄の過不足を確認すると、鉄過剰症が判明することがあります。
長期的な症状
CDCは、鉄が体内に蓄積すると、早期閉経、性欲低下、体毛の減少、息切れなどの症状が現れると報告しています。これらは初期症状より重篤ですが、放置するとさらに深刻な合併症を引き起こす可能性があります。
