血中カルシウムが過剰ですか?
正常な血中カルシウム濃度
子どもは骨が成長中のため、成人よりも高い血中カルシウム濃度が必要です。成人の正常範囲は 9.0〜10.5 mg/dL、子どもの正常範囲は 7.6〜10.8 mg/dL です。
症状
血中カルシウムが過剰(高カルシウム血症)になると、無症状から重篤な症状まで現れます。主な症状は腎臓結石、腹痛、筋肉・関節の痛み、意識混濁、倦怠感などです。一方、カルシウムが不足(低カルシウム血症)になると、骨や歯の弱体化、筋肉の痙攣やけいれん、脱力感、しびれ、うつ状態、混乱などが起こります。正確な診断は血液検査が必要です。
影響
治療を受けないまま放置すると、細胞死や腎不全、心血管系障害、最悪の場合は死亡につながります。カルシウムは全身の細胞、骨、筋肉、神経機能に関わっているため、過不足は広範囲にわたる障害を引き起こします。
原因
高カルシウム血症の主な原因は副甲状腺の過活動で、甲状腺の近くにある副甲状腺がカルシウム産生を過剰に制御します。その他、過剰なカルシウム・ビタミンDサプリの摂取、がん、特定の薬剤も原因となります。低カルシウム血症はビタミンD欠乏、慢性腎不全、アルコール依存、がんや血液疾患、特定の薬剤、化学療法などが挙げられます。
予防・対策
市販のカルシウムサプリや制酸剤は過剰摂取に注意が必要です。高カルシウム血症を防ぐためは、十分な水分補給で腎結石のリスクを下げ、禁煙し、体重負荷のある運動で骨と筋肉を強化します。低カルシウム血症の予防・改善には、カルシウムとビタミンDのサプリメントや、イワシ(骨ごと)、ケール、コラードグリーン、豆腐、ヨーグルト、チーズ、牛乳などのカルシウム豊富な食品を積極的に摂取します。症状がある場合は必ず医師の診断を受け、適切な治療を受けましょう。
