脾臓が腫れると現れる主な症状と対処法

脾臓はリンパ系の一部で、左上腹部に位置し、胃の上、肋骨のすぐ下にある拳大の臓器です。脾臓が腫れる状態(脾腫、splenomegaly)は病気そのものではなく、基礎疾患が原因で起こります。代表的な原因には、伝染性単核球症、白血病、肝硬変、マラリアなどがあります。原因疾患が治療できれば脾臓は元の大きさに戻りますが、治療が難しい場合は外科的に摘出が検討されます。

主な症状

貧血と倦怠感

脾臓は血液をろ過し、赤血球・白血球・血小板のバランスを保つ役割があります。腫れると赤血球が過剰に破壊され、貧血が起こりやすくなります。赤血球が不足すると全身に十分な酸素が供給できず、倦怠感や体力低下を感じます。放置すると疲労はさらに悪化し、他の合併症を招く恐れがあります。

痛み

脾臓が拡大すると周囲の組織を圧迫し、左上腹部に鈍い痛みが生じます。痛みは左肩や背中の側面に放散することもあり、深呼吸や体位変換で痛みが増すことがあります。

満腹感

腫れた脾臓が胃を圧迫するため、少量の食事でも満腹感を覚えることがあります。実際には摂取カロリーが少なくても「食べ過ぎた」ように感じ、結果として体重減少につながることがあります。

出血傾向

脾臓は血小板を貯蔵する機能も持つため、腫れると血小板が過剰に取り込まれ、血液凝固が妨げられます。その結果、出血しやすくなり、外傷時の止血が困難になるほか、脾臓自体が破裂して大量出血を起こす危険性があります。

注意すべきポイント

脾臓の腫れは、慢性の感染症や高熱、激しい痛みなどが現れた場合、生命に関わる緊急事態を示すことがあります。また、外部からの衝撃で脾臓が裂ける・破裂するリスクがあるため、外傷後は速やかな医療機関受診が必要です。破裂した場合は出血を止めるために緊急手術が行われます。

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