鉄スクロース投与の看護手順
背景
鉄は体内で酸素輸送など多くの機能に不可欠です。鉄スクロースは腎疾患患者の鉄欠乏性貧血治療に用いられる静脈内投与剤で、赤血球増殖薬と併用されることが多いです。看護師は患者の安全を確保しながら、以下の手順で投与を行います。
バイタルサインの確認
投与前に体温、脈拍、呼吸数、血圧を測定し、基準値を記録します。投与中・投与後も定期的に確認し、血圧低下や体温変化などの異常がないか観察します。
投与手順
- 医師の処方と患者の既往歴(鉄アレルギー、ヘモクロマトーシス、妊娠の可能性など)を確認する。
- 静脈確保部位をチェックし、発赤・腫脹・熱感がないか確認する。
- 必要に応じて透析ラインから投与することもできる。
- 投与速度は指示された時間内にゆっくりと行い、IVラインが閉塞していないか随時確認する。
観察とモニタリング
投与中はアレルギー反応や副作用に注意し、以下の症状が出たら直ちに投与を中止し、救急対応を要請します。
- 皮膚発疹、蕁麻疹、重度のめまい
- 呼吸困難、喉や舌の腫脹
- 胸痛、足首や足のむくみ、失神、激しい頭痛
患者に異常を感じたらすぐに報告させ、看護師は継続的にバイタルサインをモニタリングします。
