白血球減少の原因とは

白血球減少(白血球減少症)とは

白血球の数が減少すると、感染症に対する抵抗力が低下します。医学的には「白血球減少症(Leukopenia)」と呼ばれ、先天性疾患、ウイルス感染、がん、特定の薬剤、自己免疫疾患などが原因となります。

主な原因

HIV/エイズ

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染し、エイズ(AIDS)に進行すると、白血球(特にCD4陽性T細胞)が著しく減少します。感染経路は性行為、注射針の共有、未滅菌の医療機器、母子感染などです。肺炎、結核、肝炎、単純ヘルペス、クリプトコッカス髄膜炎、トキソプラズマ症などの感染症や、非ホジキンリンパ腫、カポジ肉腫などのがんのリスクが高まります。

白血病

白血病は骨髄やリンパ系のがんで、異常な白血球が大量に産生されます。主な症状は倦怠感、倦怠、発熱・寒気、リンパ節腫脹、頻繁な感染、体重減少、食欲不振、発汗過多、息切れなどです。治療は化学療法、放射線療法、骨髄移植が行われます。

再生不良性貧血

骨髄が損傷し、血球全般(赤血球・白血球・血小板)の産生が低下する疾患です。自己免疫疾患、化学療法、放射線、毒性化学物質、特定薬剤、ウイルス感染などが原因です。症状は疲労、頻脈、心雑音、皮膚蒼白、めまい、皮膚出血、易出血、持続的感染などです。治療は輸血、免疫抑制剤、抗生物質、抗ウイルス薬、骨髄刺激薬、骨髄移植などがあります。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)

甲状腺が過剰にホルモン(サイロキシン)を分泌すると、代謝が亢進し、白血球減少を引き起こすことがあります。自己免疫性のバセドウ病、甲状腺炎、機能性結節などが原因です。主な症状は食欲増進にもかかわらず体重減少、頻脈、発汗過多、倦怠感、不安、睡眠障害、便通異常、暑さに対する過敏感などです。治療はβ遮断薬、抗甲状腺薬、放射性ヨウ素、外科手術が選択されます。

先天性疾患

コストマン症候群や骨髄滞留症(ミエロカテキシス)などの遺伝性疾患が白血球減少を引き起こします。コストマン症候群は好中球の産生が低下し、ミエロカテキシスは好中球が血流に出にくくなります。好中球は白血球の45〜75%を占めます。

自己免疫疾患

関節リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患でも白血球減少が見られます。リウマチは関節炎、腫脹、変形を伴い、SLEは腎臓、関節、皮膚、血球、心臓、肺など多臓器に慢性炎症を起こします。治療は免疫抑制剤や鎮痛薬が中心です。

まとめ

白血球減少はさまざまな基礎疾患が原因で起こります。原因に応じた適切な診断と治療が重要です。疑わしい症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

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