輸血における血液型の適合性を決定する要因とは?

ABO式血液型システム

ABO式は赤血球表面にあるA抗原とB抗原の有無で決まります。A抗原があるとA型、B抗原があるとB型、両方あるとAB型、どちらもないとO型です。

血漿中には欠損した抗原に対する抗体が自然に存在します。たとえばA型の人は抗B抗体、B型の人は抗A抗体を持っています。輸血時に不適合な抗原が含まれる血液を受け取ると、これらの抗体が抗原に結合し、赤血球が破壊されて輸血反応が起こります。

Rh(Rhesus)因子

Rh因子は赤血球上の別の抗原で、存在すればRh陽性、欠損すればRh陰性と分類されます。

Rh陰性の人はRh陽性・陰性どちらの血液も受け取れますが、Rh陽性の人は将来的に抗Rh抗体ができるリスクを避けるため、Rh陽性の血液のみを受けるべきです。

適合性の指針

  • O型はA・B抗原がないため、すべての血液型へ輸血できる「ユニバーサルドナー」です。
  • AB型は血漿中に抗A・抗B抗体がないため、すべての血液型から輸血を受けられる「ユニバーサルレシピエント」です。
  • 同一のABO血液型かつ同じRh型の血液は常に適合とみなされます。

ただし、マイナー血液型抗原や不規則抗体、免疫系の反応なども適合性に影響します。輸血前の適合性検査でこれらを確認し、輸血関連合併症を防止します。

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