深部静脈血栓症(DVT)の原因・危険因子・予防法

深部静脈血栓症(DVT)は、脚の深部静脈に血栓ができ血流が滞る状態です。放置すると肺塞栓などの重篤な合併症を招く恐れがあります。以下に、DVTの主な危険因子と予防のポイントをまとめました。

主な危険因子

1. 長時間の固定状態(不動): 座り続ける・立ち続ける、特に狭い空間での長時間の姿勢は下肢の血流を低下させ、血栓形成リスクを高めます。

2. 高齢: 65歳以上になると血管壁の弾力が低下し、DVTのリスクが上昇します。

3. 基礎疾患: 心疾患、がん、糖尿病などは血液凝固系に影響を与え、血栓ができやすくなります。

4. 妊娠: 妊娠中のホルモン変化と子宮の圧迫により血液が凝固しやすくなります。

5. 喫煙: 血管内皮を傷つけ炎症を引き起こし、血栓リスクを増大させます。

6. 肥満: 体重過多は静脈に余計な圧力をかけ、血流が滞りやすくなります。

7. ホルモン療法: 経口避妊薬やホルモン補充療法に含まれるエストロゲンは血液凝固を促進します。

8. 個人・家族歴: 過去に血栓ができた経験や、家族に血栓症の既往があるとリスクが高まります。

9. 遺伝性血液凝固異常: 血栓症素因(血栓症傾向)や血友病などの遺伝性疾患は血栓形成しやすいです。

10. 慢性炎症性疾患: 関節リウマチやクローン病など、持続的な炎症は血液凝固系を活性化します。

11. 大手術・外傷: 特に下肢や骨盤を伴う手術、重度の外傷は血管を損傷し血栓ができやすくなります。

予防策

危険因子があっても、以下の生活習慣や対策でDVTのリスクを大幅に低減できます。

・適度な運動: 長時間座っている場合は1時間に1回程度、足首回しや軽いストレッチで血流を促進しましょう。

・水分補給: 脱水は血液を濃くしやすいため、こまめに水分を取ることが重要です。

・体重管理: BMIを適正範囲(22〜25)に保つことで静脈への負担を減らします。

・禁煙: 喫煙は血管内皮を傷つける最大のリスク要因の一つです。

・圧迫ストッキングの使用: 特に長時間のフライトや手術後は、医師の指示に従って着用すると血流が改善されます。

・定期的な健康チェック: 心疾患や糖尿病、がんの管理を徹底し、必要に応じて血液凝固系の検査を受けましょう。

症状が出たら早めに受診

脚の腫れ、痛み、赤み、熱感などの症状が持続する場合は、速やかに医療機関で評価を受けてください。早期の診断と治療が、合併症を防ぐ鍵となります。

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