手首骨折の治療法とは

診断

レントゲン撮影で手首の骨折の有無と骨の位置を確認します。骨のひび割れがレントゲンで見えにくい場合は、MRIやCTスキャンで詳細な画像を取得し、骨だけでなく靭帯や神経の損傷も評価します。

副木・キャストによる固定

骨が正しい位置に整っている場合は、まず硬い副木で手首を固定し、腫れが引くまで約1週間スリングで腕を安静にします。腫れが落ちたら石膏またはファイバーグラス製のキャストを装着し、6週間程度固定します。キャストは手首を動かさず、骨が正しく癒合するように保ちます。腫れが大きい場合は、1〜2週間後によりフィットしたキャストに交換することがあります。

整復(閉鎖整復)

骨がずれたままの場合は、手術を行わずに医師が手で骨を元の位置に戻す「閉鎖整復」を実施します。整復後に副木やキャストで固定します。骨が正しく並んでいないと、関節の可動域が狭くなり、痛みや変形性関節症のリスクが高まります。

手術(開放整復)

閉鎖整復で位置が戻らない場合は、切開して骨を直接整える「開放整復」が必要です。重度の骨折や複数骨が関与している場合は、金属プレート、ピン、スクリューで固定します。外部固定装置を使用することもあります。骨が欠損している場合は、股関節などから採取した骨移植片で欠損部を補います。

回復とリハビリ

痛み止めや氷で疼痛と腫れをコントロールします。イブプロフェンとアセトアミノフェンの併用が効果的です。キャスト除去後は1〜2か月間、手首が硬く感じることがありますが、時間とともに改善します。理学療法や特定のエクササイズで筋力と可動域を回復させ、日常生活への復帰を目指します。

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