橈骨頭骨折の治療法
橈骨頭骨折とは
橈骨頭骨折は、肘関節の中心にある円盤状の骨、橈骨頭が折れる状態です。肘の全方向への可動域を支える重要な部位で、肘部で最も頻繁に見られる骨折です。治療は骨折のタイプや重症度に応じて異なります。
原因と症状
多くは転倒時に腕を伸ばして受けた衝撃で起こります。直接的な肘への外傷でも発生します。主な症状は肘部の痛みと腫れです。
タイプ I(軽度骨折)
骨に小さな亀裂が入った状態で、骨片はほぼ一体です。初期のレントゲンで見えないこともありますが、数週間後には確認できることが多いです。治療は、1週間程度の副木やスリングで固定し、翌週からは軽い可動運動を開始します。
タイプ II(軽度ずれ骨折)
骨片がわずかにずれた状態です。軽度の場合は1~2週間の副木で固定します。小さな骨片は外科的に除去することがあります。骨片が大きく、整復可能な場合はスクリューやピンで固定しますが、整復が不可能な場合は大きな骨片や橈骨頭全体を除去することもあります。併発する軟部組織の損傷は修復が必要です。
タイプ III(高度破砕骨折)
多数の骨片に分裂し、再建不可能な重度骨折です。関節や靭帯など軟部組織の損傷も重篤です。外科手術で損傷組織の修復と破砕骨片の除去を行い、必要に応じて人工橈骨頭の埋め込みを検討します。術後は早期に可動域訓練を行い、肘の機能回復を目指します。
注意点とリハビリテーション
どのタイプでも、骨折により肘の可動域は低下します。特にアスリートや肘を頻繁に使用する人は、術後の理学療法が重要です。理学療法は、専門施設での指導から自宅で行えるエクササイズシートまで幅広く提供されます。
