概要

手首腱炎は、テニスや野球など、手首を繰り返し使うスポーツ選手に多く見られる炎症性の障害です。スポーツに限らず、日常的に手首を頻繁に動かす人でも発症する可能性があります。診断は主に医師による身体診察で行われます。

原因とメカニズム

腱は筋肉を骨に結びつけ、関節の動きを支える組織です。過度の使用や外傷により腱が炎症を起こすと腱炎となります。手首の腱が炎症を起こすと手首腱炎と呼ばれ、場合によっては前腕の筋肉まで刺激が広がります。

主な症状

  • 手首を動かすときの疼痛(痛み)
  • 痛みとともに手首が温かく感じる
  • 繰り返し動作時にのみ痛みが出ることも、任意の動作で痛むこともある
  • 腫れや赤みが伴うことがある

進行すると起こりうる症状

  • 安静時でも痛みが出るようになる
  • 鈍い痛みから、電気ショックのような鋭い痛みに変化することがある
  • 痛みが前腕まで上がり、筋肉の炎症が広がる
  • 関節が硬直し、動かしにくくなる
  • 腫れや赤みが顕著になる

予防と治療法

  • まずは手首を休めることが基本
  • 腫れがある間は、1時間ごとに20分程度の氷冷を行う
  • イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)で疼痛と炎症を抑える
  • 症状が改善しない場合は医師の診察を受け、ステロイド注射やサポーターでの固定を検討する
  • 重症例では手術により炎症した腱を除去し、残存腱の機能回復を図ることがある

リハビリと注意点

医師の指示に従い、ステロイド注射後は特に慎重にリハビリを行う必要があります。炎症が完全に治まる前に同じ動作を再開すると、再発や永久的な手首の損傷につながる恐れがあります。