平滑筋と骨格筋の解剖学的違いは?

平滑筋と骨格筋は構造が大きく異なり、それぞれの機能に最適化されています。

平滑筋(非横紋筋)

1. 細胞形態

細胞は小さく紡錘形で、核は細胞の中心付近に1つあります。

2. 条紋の有無

骨格筋のような明瞭な横紋はなく、微細な「不明瞭な条紋」程度です。

3. 配列構造

細胞は複雑に交差したネットワークを形成し、様々な方向に収縮できます。

4. 結合構造

隣接細胞はインタカレーテッドディスクで結ばれ、電気信号の高速伝達と同期収縮を実現します。

5. ミオフィラメント

アクチンとミオシンの束は存在しますが、骨格筋ほど規則的に配列されていません。

骨格筋(横紋筋)

1. 細胞形態

細長い円筒形で、多核を持ち、数センチメートルに及ぶ長さのものもあります。

2. 条紋

アクチンとミオシンが規則的に並び、明瞭な暗部・明部が交互に現れる横紋が特徴です。

3. 配列構造

筋線維は平行に走る束(筋束)に組織され、さらに大きな筋肉全体を構成します。

4. サルコメア

明確なサルコメアが繰り返し配置され、筋収縮の基本単位となります。

5. ミオフィラメント

厚いミオシンフィラメントと細いアクチンフィラメントが高度に整列し、滑り合うことで収縮します。

以上のように、細胞形態・条紋の有無・組織構造・特殊結合部位・ミオフィラメントの配列といった点で平滑筋と骨格筋は大きく異なります。これらの構造的違いが、それぞれ心臓の持続的な収縮や随意運動に適した機能を支えています。

骨・関節・筋肉 - 関連記事