LCL(外側側副靭帯)損傷の症状と評価
LCL(外側側副靭帯)は、膝関節を構成する4本の靭帯のひとつです。細くロープ状の組織で、大腿骨の外側から脛骨の外側へ走り、膝関節の外側を安定させる役割を担っています。外部からの衝撃や過伸展、靭帯の断裂などが原因でLCL損傷が起こります。
痛みと腫れ
損傷直後に「パチッ」や「バチッ」といった音が聞こえることが多く、すぐに外側の膝に鋭い痛みが走ります。患部は腫れ、触れると圧痛があります。数日後に皮膚が赤くなる(紅斑)が見られることもあります。
膝の不安定感
腫れや圧痛は数日で軽減することがありますが、膝がぐらつく感覚が残ります。まるでローラースケートで歩いているかのように、足を置くたびに関節が揺れる、あるいは突然ロックしたり外れるといった不安定さを感じることがあります。
足の筋力低下・しびれ
外側膝部には腓骨神経が走っており、足や下腿の感覚・運動を司ります。重度のLCL断裂では、損傷時に腓骨神経が伸展されたり、周囲の腫れで圧迫されたりすることがあり、足の筋力低下やしびれが生じます。
靭帯の緩み(ラキシティ)
損傷により靭帯が伸びたり断裂したりすると、関節をしっかり支えられなくなります。LCL損傷は緩みの程度でⅠ〜Ⅲ度に分類されます。Ⅰ度は緩みがなく、Ⅱ度は軽度の緩みで側方に曲げられるが終点がある、Ⅲ度は顕著な緩みが認められます。
