手首・腕の痛みと原因別対処法
手首、手、腕の怪我は、整形外科で最も一般的に受診する症状のひとつです。日常的に最も使う部位であるため、怪我しやすく、靭帯の捻挫や断裂、腱炎、骨折、繰り返しストレス障害、手根管症候群、関節炎などが起こります。腫れや痛みが数日以上続く場合は、早めに医師の診断と治療を受けましょう。
靭帯の捻挫・断裂
靭帯は多数の繊維から構成されており、外部からの衝撃で損傷や断裂します。重症ほど繊維の損傷が大きくなります。
主な症状は痛み、腫れ、手首や肘が使えなくなることです。動かすときに「カチッ」という音がすることがあります。多くは転倒時に手首や手で着地したことが原因です。
治療は、3〜6週間の固定(スプリント)や安静が基本です(Mayo Clinic)。
腱炎
腱炎は腱が刺激され炎症を起こす状態です。腱は筋肉と骨をつなぐ組織で、主な症状は痛みと腫れです。
治療は患部を休ませ、冷却し、疼痛が強い場合はイブプロフェンなどの鎮痛・抗炎症薬を使用します。
骨折
骨折は骨が折れることです。手首や手は骨が小さいため骨折が起こりやすく、腕や肘でも起こります。
症状は腫れ、皮膚の変色、動かせない、骨折部位によっては手首が曲がって見えることがあります。
治療は6週間から3か月のギプス固定が一般的です。場合によっては骨を固定するためにスクリューなどの手術が行われます。
繰り返しストレス障害
同じ動作を繰り返すことで手首や手に負担がかかり、疼痛や炎症、可動域制限が起こります。
治療は就寝中のスプリント装着、痛みや炎症に対するイブプロフェン、必要に応じてステロイド注射です。
手根管症候群
手根管内で正中神経が圧迫されることで起こります。症状は手や指のしびれ、手首から腕、指先への痛み、筋力低下、感覚消失です。
治療は日中の専用スプリント装着が中心で、症状が重い場合は手術が検討されます。
関節炎
手首や腕に多く見られる関節炎は、変形性関節症(骨関節炎)とリウマチ性関節炎の2種類です。
変形性関節症(骨関節炎)
軟骨がすり減り、骨同士が直接摩擦します。関節痛、腫れ、こわばり、可動域低下が主な症状です。治療は症状の程度に応じて、温熱・冷却、イブプロフェン、理学療法、重症例は手術が行われます。
リウマチ性関節炎
全身に炎症が波及し、関節痛・腫れ・変形・全身倦怠感を伴います。感染がきっかけになることもあります。病状や進行度に合わせて、抗炎症薬や免疫抑制薬が処方されます。
