思春期の少年に現れる下垂体の問題と症状
ホルモンは思春期の開始を司り、子どもを性的成熟へと導きます。これらは脳底部にある小さな内分泌腺、下垂体によって調節されます。思春期が遅れる・中断されると、下垂体機能の評価が必要な症状が現れます。
成長不全
思春期の成長スパートが起きず、性器の成熟も見られない場合、成長ホルモンの分泌不足が疑われます。下垂体性矮小症は、成長ホルモンの分泌が少ない、または体が反応しないことが原因です。外傷や良性腫瘍が原因になることもありますが、腫瘍はほとんどがホルモン機能に影響しません。
二次性徴の未発達
筋肉の発達、体毛・顔毛の出現、喉頭の肥大(声変わり)といった二次性徴が見られない場合、下垂体のホルモンバランスに問題がある可能性があります。専門医の診察が必要です。
巨大症(ギガンティズム)
思春期に成長ホルモンが過剰に分泌されると、良性腫瘍(腺腫)による巨大症が起こります。治療せずに放置すると、身長が極端に伸び、22歳で死亡した例(身長2.72m)などが報告されています。
アクロメガリー
思春期がすでに終了し、骨端が閉鎖した後に成長ホルモンが過剰になると、手足や顔面(鼻、唇、顎)が肥大し、皮膚が厚くなるなどの症状が現れます。多汗、関節痛、嗄声なども伴い、適切な治療で進行を止められます。
甲状腺機能障害
下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)の異常は代謝に影響します。TSHが低下すると疲労感、体重増加、脱毛、寒さへの不耐性、イライラが見られ、逆にTSHが過剰だと不眠、過活動、不安、ぼんやり感が現れます。ホルモン療法が必要です。
非特異的症状
頭痛、嘔吐、視力障害、過度の食欲や体重減少など、下垂体の問題は様々な非特異的症状としても現れます。これらの兆候がある場合は早期に専門医へ相談しましょう。
