多発性硬化症(MS)に関わる医師の種類
多発性硬化症(MS)は、脳・視神経・脊髄といった中枢神経系に影響を及ぼす慢性・進行性の疾患です。症状が進行すると、身体機能の低下や喪失が見られます。MSの診断・治療には、さまざまな専門医が協力し、患者ができるだけ自立した生活を送れるよう支援しています。
神経科医(Neurologist)
神経科医は脳や神経に関わる疾患や外傷を専門に診療します。一次診療医がMSの疑いを持った際に最初に紹介されることが多く、診断が難しいため多様な検査を実施して他の疾患を除外します。診察では患者の既往歴や家族歴を確認し、反射検査、電気刺激による神経検査、視力・聴力・記憶の評価など、包括的な神経学的検査を行います。その結果を基に診断を確定し、治療計画を立てます。
神経筋骨格系医(Neuromusculoskeletal Physician)
神経筋骨格系医は、患者の全身を総合的に捉えるホリスティックな視点で治療を行います。骨格、筋肉、神経系のバランスが崩れると様々な疾患が生じると考え、MS患者にもこのアプローチを適用します。オステオパスなどが代表的で、カイロプラクティック的な操作や調整を通じて体の自己治癒力を高める支援を行います。物理療法と併用して、身体機能の維持・回復を目指します。
免疫病理学者(Immunopathologist)
免疫病理学者は検体を用いて中枢神経系や免疫系に関わる疾患の原因を研究・特定する専門医です。血液、組織、細胞サンプルを顕微鏡で観察し、病理学的所見から疾患を診断します。免疫病理学者の解析結果は、神経科医や他の専門医がMSを正確に診断し、適切な治療を行う上で重要な情報となります。
