局所発作の兆候と症状
局所発作(部分発作、ジャクソニアン発作とも呼ばれる)は、脳皮質の限られた領域から始まります。発作が起こる部位に応じて、体の特定の部分に症状が現れます。
自律神経性発作
自律神経系は体の無意識な機能を調整します。そのため、局所自律神経性発作は心筋梗塞やインフルエンザ、パニック発作、偏頭痛と誤認されやすいです。症状としては、胃部の異常感覚、胸や頭部の奇妙な感覚、脈拍・呼吸・心拍数の変化、発汗や鳥肌が挙げられます。
運動性発作
局所運動性発作は筋肉の活動に影響し、軽い痙攣から全身の硬直まで様々です。患者本人や周囲の観察者は、体の一側(脳皮質の発作部位と反対側)に痙攣や揺れ、筋力低下、言語障害、感情の制御不能(笑い・泣き)などを認めます。まれに両側に広がることもあります。
精神性発作
精神性発作は思考・感情・知覚の変化を伴います。幸福感や抑うつ感の急激な変化、言語の乱れ、記憶障害、様々な不安が典型的です。発作中は脳内の電気活動が増大し、患者は光が閃くような体外離脱感を訴えることがあります。
感覚性発作
感覚性発作では、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・体感のいずれか、または複数が異常に感じられます。たとえば、実際に存在しない匂いや味、低い音や轟音、針刺し感、浮遊感・回転感、幻覚や錯視が報告されます。意識は保たれるため、周囲からはただ見つめ続ける姿が見えることが多いです。
診断と治療
発作はてんかんと結びつくことが多いですが、頭部外傷、脳卒中、脳腫瘍、感染症による高熱などでも起こります。てんかん以外が原因の場合でも、発作の頻度や他疾患の除外によって診断が確定します。診断が確定すれば、抗てんかん薬などの薬物療法で発作をコントロールします。
