脳灌流圧(CPP)とは何か?

脳灌流圧(Cerebral Perfusion Pressure, CPP)は、平均動脈圧(MAP)と頭蓋内圧(ICP)の差で求められます。式は次のとおりです。

CPP = MAP – ICP

重要性

脳灌流圧は、脳血管を拡張または収縮させることで一定に保たれ、全身の血圧が変動しても脳へ安定した血流を供給します。これにより、脳は必要な酸素と栄養を常に受け取ることができます。

脳損傷時の影響

外傷や出血などで脳が損傷すると、脳灌流圧が低下しやすくなります。CPPが著しく低下すると、脳虚血が起こり、血流不足による脳組織の損傷が進行します。

臨界CPP

明確な最適CPPは未だ確立されていませんが、60 mmHg 以下に低下させてはいけないという臨界値が提唱されています(例:Internet Journal of Anesthesiology)。この閾値を下回ると、脳機能障害のリスクが急増します。

CPPの維持方法

頭部外傷後のCPP維持は、主に頭蓋内圧の管理と、必要に応じて人工的に血圧を上昇させることで行われます。ICPの低減とMAPの適切な上昇が鍵です。

死亡率への影響

CPPが臨界値を下回るごとに、死亡率は約10 mmHg 低下するごとに20%上昇すると報告されています(出典:trauma.org)。したがって、CPPの適切な管理は患者予後に直結します。

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