頭蓋神経損傷を自宅で確認する手順
12本の頭蓋神経は、脳と体幹・頭部・頸部の各部位をつなぐ伝導路です。損傷が起きると、聴覚・視覚・嗅覚・味覚・顔面筋などが影響を受けます。診断は患者の症状と身体検査に基づき、必要に応じてCTやMRIで損傷の範囲を評価します。
必要なもの
- コロン(香水)
- にんにく
- 大きめのスプーン
- 懐中電灯
手順
Ⅰ 頭蓋神経Ⅰ〜Ⅵの評価
- 嗅神経(Ⅰ):コロンやにんにくなど強い匂いのものを使い、左右の鼻孔を交互に嗅いで嗅覚を確認します。
- 視神経(Ⅱ):大きなスプーンで片目を覆い、正面を見たまま側方の動きを認識できるか確認します。医師は光源で光感度も評価します。
- 動眼神経(Ⅲ):眼球の動きと瞳孔の光反射を観察します。眼瞼挙上の有無もチェックし、眼科医が実施します。
- 滑車神経(Ⅳ):眼科医が上下に動く対象を提示し、頭を動かさずに目だけで追従できるか確認します。
- 三叉神経(Ⅴ):顔面の触覚をチェックし、触れると過敏に痛む部位や咀嚼時の顎・顔面痛がないか確認します。
- 外転神経(Ⅵ):左右に目を動かすことがスムーズにできるか、医師に外転運動の遅延や困難がないか評価してもらいます。
Ⅱ 頭蓋神経Ⅶ〜Ⅻの評価
- 顔面神経(Ⅶ):口や眼周囲の筋肉の自由な動きを確認します。笑顔や目の開閉が問題なくできるかをチェックし、神経内科医が評価します。
- 聴神経(Ⅷ):耳鼻科で聴力と平衡感覚の検査を受けます。ヘッドホンで音階テストを行い、聴覚範囲の低下を確認します。
- 舌咽神経・迷走神経(Ⅸ・Ⅹ):医師が舌刃で喉の奥を刺激し、嘔吐反射(gag reflex)や嚥下機能を評価します。
- 副神経(Ⅺ):頭部を左右に回し、肩をすくめて抵抗に対する筋力を確認します。動きに抵抗がある場合は損傷が疑われます。
- 舌下神経(Ⅻ):舌を突き出し、左右対称に出ているかを確認します。舌の動きに偏りがなければ正常です。
