作業療法士が指導する脳性麻痺のリハビリテーション

動作訓練

脳性麻痺では筋肉が硬直(痙縮)しやすく、作業療法士(OT)はマッサージやストレッチで筋肉をほぐし、四肢の使用能力を高めます。OTは細かい動作を要する作業に重点を置くため、首・肩・腕・手の筋肉を中心にケアします。セッションではまず肩や腕のマッサージを行い、続いてパッシブ(受動的)な関節可動域ストレッチを実施します。患者が自分で動かせる場合は、アクティブ(能動的)な可動域訓練も指導します。

感覚統合

脳性麻痺は脳の損傷が原因で感覚過敏や感覚統合の問題が生じやすいです。OTは様々な感覚刺激法でこれらに対応します。代表的なのがWilbarger(ウィルバガー)深部圧迫・固有受容刺激法です。ブラッシング、関節圧迫、口腔スワイプの3つの手法で、やさしい感覚入力を提供し脳の情報整理を助け、過敏さを低減します。ブラッシングは専用ブラシで腕・脚・背中の皮膚を刺激し、関節圧迫は肩関節などに軽く押し付けます。口腔防衛がある場合は、手袋をした指で口内に軽く刺激を与える口腔スワイプを行います。これらは訓練された専門家が実施・指導する必要があります。

日常生活動作(ADL)

作業療法の根本的な目的は、患者が日常生活の課題を自立して行えるよう支援することです。そのため、実際の作業を取り入れた練習がセッションの中心になります。脳性麻痺の程度は個人差が大きく、治療内容は個別に設定されます。軽度の患者は文字を書く練習や食事動作の改善に取り組み、重度の患者は頭部操作でコンピュータを使用できる支援装置の訓練を行います。年齢に応じたアプローチも重要で、乳児期は玩具や絵本を用いた遊びで運動技能を伸ばし、成人期は職場で必要な作業や趣味の活動を対象にします。

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