末梢神経障害に対する赤外線療法の効果と最新情報
原因
- 糖尿病は最も一般的な原因の一つです。その他、がん、腎不全に伴う尿毒症、慢性的なアルコール依存、ビタミンB12欠乏などの代謝性疾患が関与します。
- 感染症(HIV/エイズ、肝炎、ライム病、全身性エリテマトーデス)や重金属・窒素酸化物・工業化学薬品などの有毒物質への曝露、特定の薬剤、長時間の寒冷刺激、神経への持続的圧迫、酸素・血流不足も原因となります。
診断
- 四肢の痛みやしびれ、動きにくさを感じたら速やかに医師を受診してください。血液検査で糖尿病やビタミン欠乏など基礎疾患を調べ、神経電位検査(筋電図)、神経伝導速度検査、必要に応じて神経生検などが行われます。
治療
- 薬物療法、理学・作業療法、ブレースや車椅子といった補助具の併用が基本です。その中で赤外線療法は、特に糖尿病性末梢神経障害に有効とされています。
- 米国糖尿病協会が紹介する「Anodyne Therapy System」は、1994年にFDA承認された赤外線医療機器で、血流を改善し疼痛を軽減、感覚回復を促します。ただし、感覚喪失が高度に進行した患者には効果が限定的です。
- 2005年3月1日号『Podiatry Today』で報告された研究では、単色近赤外線(MIRE)治療が糖尿病性神経障害に極めて有効であることが示されました。MIREシステムは、各パッドに60個のLED(ガリウム・アルミニウム・ヒ素)を内蔵し、波長890nm、1cm²あたり9mWの光エネルギーを照射します。FDAはこのシステムを疼痛緩和と血行改善の目的で承認しています。
