顔面神経麻痺のためのリトレーニングエクササイズ

顔面神経麻痺は、原因が多岐にわたる一般的な疾患です。最も多い原因はベル麻痺です。顔面リトレーニングは、麻痺した筋肉の動きを再学習させ、筋緊張を正常化し、不要な動きを抑制し、左右対称の表情を取り戻すことを目的としています。神経は常に成長と退縮を繰り返すため、リハビリテーションは有効です。実際、7か月間の訓練でシンクネシス(不随意な同時収縮)が平均60〜70%改善する報告があります。

鏡を使った視覚フィードバック

鏡を利用した視覚フィードバックは、最も手軽に自宅やクリニックで行えるリトレーニング方法です。患者は鏡を見ながら、指で口を軽く押し上げて笑顔を作り、徐々に指の圧を離して笑顔を保持します。また、目を開いたまま「M」や「B」の音が含まれる単語を発声しながら表情を確認する練習も効果的です。

筋電図(EMG)トレーニング

筋電図(EMG)装置は、筋肉の電気活動を視覚または聴覚信号に変換します。表面電極を対象筋肉の皮膚上に装着し、リアルタイムでフィードバックを得ながら表情を調整します。これにより、笑顔、眉の上げ、唇のすぼめなど、顔の筋緊張を自分でコントロールできるようになります。

対称性エクササイズ

対称性エクササイズは、麻痺側と非麻痺側の動きを同時に行うことで、左右バランスの取れた表情を再構築します。具体例としては、両眉を同時に上げ、15秒以上保持する練習や、両側の口角を同時に上げて笑う練習があります。支配側(非麻痺側)の動きを過度に使わないよう注意し、麻痺側の筋肉を積極的に動かすことがポイントです。

脳・神経系 - 関連記事