坐骨神経痛に対する硬膜外ステロイド注射

坐骨神経痛とは

坐骨神経痛は、腰部から臀部、脚の裏側にかけて坐骨神経が走る経路に沿って、痛み、しびれ、感覚低下、筋力低下が現れる症状です。通常は体の片側だけに起こります。多くの場合、時間とともに自然に改善しますが、硬膜外注射で脊髄周囲に薬剤を投与することで、一時的に痛みを和らげることができます。

治療法:硬膜外ステロイド注射

坐骨神経痛に対する硬膜外注射は、主にステロイド薬を使用します。痛みの原因部位、すなわち坐骨神経の周囲の炎症を直接抑えることを目的としています。

注射はカテーテルを通じて硬膜外腔(脊髄を覆う膜の外側)に行い、局所麻酔薬とステロイドの混合液を投与します。患者は仰向けに寝た状態で、手技は15〜30分程度で完了します。注射後は一時的に痛みが消失したり、感覚が鈍くなることがありますが、これは正常な反応です。

効果と成功率、考えられる副作用

硬膜外注射の効果は一時的で、痛みの軽減は数週間から最長で1年程度持続します。すべての患者に必ず効果があるわけではありませんが、軽度の坐骨神経痛や、理学療法・運動療法と併用することで症状改善が期待できます。多くの医師は、注射とリハビリテーションを組み合わせた治療を推奨しています。

副作用としては、腸や膀胱の一時的な感覚麻痺、感染(極めて稀)、出血、股関節の炎症、神経損傷などがあります。一般的には軽い頭痛や注射部位の不快感が見られます。

硬膜外注射の受け方と適応時期

年間に最大3回まで硬膜外注射を受けることが可能です。放射線科医、神経科医、麻酔科医、整形外科医など、様々な専門医が施術できます。坐骨神経痛だけでなく、椎間板障害にも適用されますが、まずは自然療法やリハビリを試すことが推奨されます。

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