白質脳疾患における主な症状

白質脳疾患は、脳の白質が変性・脱落することで起こります。代表的な疾患は多発性硬化症で、オリゴデンドロサイトの機能不全により髄鞘が破壊されます。他にも進行性多灘白質脳症、感染後脳炎、HIV脳炎などがあります。これらの疾患は視覚、運動、感覚、認知機能に多様な障害をもたらします。

白質とは

白質は大脳皮質や小脳半球の中心部・皮質下部に位置し、脳全体の約60%を占めます。MRIでは白く見えることからその名が付いています。血流は灰白質に比べて少なく、虚血に弱い特徴があります。主に連合線維、交連線維、皮質への入力・出力線維が含まれます。

視覚障害

白質疾患により、ぼやけた視界や複視、瞳孔反応の異常が生じることがあります。また、眼球運動の協調が取れず、ぎくしゃくした動きになることも報告されています。

運動障害

筋力低下や筋萎縮、部分的または全身の麻痺、筋硬直、痙攣、足の不随意運動、協調障害、四肢の動きが遅くなる・引きずる、姿勢保持の困難など、さまざまな運動症状が現れます。

感覚障害

感覚障害としては、しびれ、チクチク感や振動感、感覚消失、原因不明の疼痛、四肢の位置感覚喪失などが挙げられます。

認知・精神障害

記憶障害(短期・長期)、語彙検索の遅延、発話障害、うつや気分変動、不安、睡眠障害、倦怠感、言語理解・産出の障害など、認知機能全般に影響が及びます。

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