成人における脳腫瘍の症状

定義

正常な細胞は一定期間に増殖・分裂し、特定の機能を果たしますが、がん細胞は増殖が速く止まらず、正常な機能を失います。脳腫瘍では、DNA損傷などにより本来脳細胞として機能すべき細胞が異常増殖し、周囲の組織を侵食して正常な細胞の働きを阻害します。

種類

成人に多い脳腫瘍は主に以下の3種類です。

  • グリオーマ:脳の支持細胞(グリア細胞)にできる腫瘍。最も一般的。
  • 髄膜腫(メニンギオーマ):脳や脊髄を覆う髄膜組織から発生。
  • シュワノーマ:神経を覆うシュワン細胞(ミエリン鞘)にできる腫瘍。

これらは良性(他組織に侵入しない)と悪性(周囲組織へ浸潤・転移する)に分かれます。

症状

腫瘍の大きさ・位置・種類により症状は異なりますが、代表的なものは以下です。

  • 頻繁で激しい頭痛
  • 視力低下やぼやけ
  • 嘔吐・悪心
  • 片側瞳孔の拡大
  • 身体の一側のしびれ・脱力
  • バランス感覚や協調運動の障害
  • 言語障害
  • 性格の急激な変化
  • 既往のないてんかん発作の突然の発症

診断

症状だけで診断は難しく、CTやMRIによる画像診断で腫瘍の大きさと位置を確認します。腫瘍の種類を特定するには、立体定位生検と呼ばれる手術的に行う組織検査が必要です。

治療

主な治療法は手術、放射線療法、化学療法の3つです。多くの場合、腫瘍の可能な限りの切除手術を行い、その後残存細胞を抑制するために放射線や化学療法を併用します。

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